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炎桜/えんおう

脳性麻痺のボッボぼくのタッタ体験的小説ブログです。
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風薫9
前を読む
力になりたい。
「え?何、何、何?春人君。恋愛してんの?誰に、誰に」
「いや、恋愛じゃないよ、香奈ちゃん」
「でも、その子の力になってあげたいんだろ?」
春人は少し面倒くさそうに、しかし、はっきりとこう言った。
「ああ、チッチッ力になりたい」
香奈はそんな春人を見て、瞳を輝かせながら
「で、その人の名前は?」
潤一は香奈をたしなめるようにこう言った。
「ていうかよ、香奈、中間の勉強はいいのかよ?」
「大丈夫よ、お兄ちゃん。それより今は春人君の恋愛の方が大事だよ」
春人はそんな香奈に呆れ気味に
「僕の事を構うより、テッテッテスト勉強しろよ、香奈ちゃん」
「大丈夫だって。いざとなったらお兄ちゃんに教えてもらうから。ね、お兄ちゃん?」


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風薫10
前を読む
教えてよ〜/B>
潤一はそんな無邪気な妹に少し意地悪そうに
「教えねえよ、そんな時間ねえし」
「ええ〜、教えてよ〜」
「絶対、教えねえからな」
「教えてよ〜」
「自分でやれよ、俺だって高校の時は自分でやったんだから」
「お兄ちゃんのケチッ!」
「ケチじゃねえよ!春人だって自分でやったんだから、なあ、春人」
春人は兄と喋っている香奈を見て真弓を思い出していた。
香奈が笑った後に出来るエクボ、真弓も笑うとエクボが出来る。
そう思って黙って潤一と喋っている香奈を見ていた。
なので、いきなり話を振られて、キョトンとしていた。
「ナッナッ何?何の話?」
「いや、お前も高校の時、勉強は自分でやったよな?」
「ウッウッうん、それが、どうかした?」
「香奈が勉強を教えろって言うからさ、自分でやれって言ってやったの」

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感情殺人
今日は日曜なので小説の方はお休みし代わりにボクのエッセイをお届けします。
最近、見ず知らずの人間を無差別にナイフ等で
殺したり、傷を負わせる事件がやたらに増えている。
人が人である以上、感情がある。
感情というのは喜びや悲しみ等の他に憎しみというのが存在する。
憎しみが存在しているから、人が人を殺すという事も存在する。
人が人を殺すという事は、決して許されない事であるが
感情を持つ以上、それは致し方ない事かも知れない。
だが、最近の事件はあまりにも無差別に殺人を犯したりしている。
そこには、一切、感情というのが感じられない。
殺人という行為は、決して許されない事であるが
もっと許せないのは、只、何となくとか、誰でも良かったとか
そういう類の殺人である。
それでは、殺された人間があまりにも不憫であるし、やりきれない。
だから、僕はこう思う。
どうせ、人を殺すなら、感情をもって人を殺せと。
とは言っても、殺人は決して、許されない事であるが。


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風薫11
前を読む

「何?香奈ちゃんにべッベッ勉強を教えるの嫌なの?」
「だって、こいつよ、何か生意気でよ」
「そんなのいいじゃねえかよ、オッオッ教えろよ」
「ほらあ、春人君もそう言ってる」
春人は面倒くさそうに
「分かったよ、分かったから昼飯作れよ。春人の分も」
「は〜い」
居間にある壁時計は1時を少し過ぎていた。
正直、春人はここまで長居をするつもりは無かった。
土産である笹かまぼこを置いて、潤一と軽く立ち話でもして帰るつもりだった。
それがこんなにいる事になるとは。
香奈が高校の制服に青いエプロンを掛けて、
楽しそうに料理をするのを見て、春人は潤一にこう言った。

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風薫12
前を読む
柔らかい風
「しかし、タッタッ楽しそうだよな」
「何が?」
「香奈ちゃん」
「お前がいるからじゃないかな?、
他の奴が来ても、すぐ二階に行っちゃうからな、香奈は。
あいつ、結構、人見知りとかするからさ」
潤一のその言葉を聞いて、春人は何も言えなかった。
人見知りをする人間が自分にだけそういう態度でいてくれた事に
嬉しいと思う以上に、ホッとしたからだ。
少なくとも彼女に嫌われていない事が分かって、安心し、照れ臭くなった。
その時、開け放しになっていた窓から柔らかい風が吹いた。
潤一にそんな事を言われた後だったからか、
その五月の風は春人の全身をくすぐったく感じさせた。



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雨水1
前を読む
表面上は.......
春人は今、凄く嬉しかった。
何故なら、真弓が自らの想いが通じ、
(それは春人の協力があったからであるが)
自分と同程度の障害を持っている隣の部屋の遠藤亮介が
付き合う事になったからだ。しかし、春人は不安であり、複雑であった。
その不安はこの寮が恋愛禁止になっている事。
また、彼が気になり始めた女性の恋愛が叶う事に内心複雑だった。
でも、真弓も亮介も喜んでいるし、春人も表面上は喜ぶしかなかった。
そのような春人の気持など知らずに
亮介は彼の部屋に入って来て、
ベッドで寝転がって本を読んでいる春人を見て、
こう言った。
「何、読んでんの?小野君」
春人はまた、真弓のノロケ話を聞かされると思っていたから、
少し、無愛想そうに
「ファウスト」
「ファウスト?ゲーテの?」
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雨水2
前を読む
土曜日、暇?
自分と同じ年齢の男が
そのような本を読んでいる事に驚いた亮介は、
少しの畏怖感を持って眺めていた。
いつまで自分をそんな風に黙って眺めている亮介に、
春人は痺れを切らしたようにこう言った。
「何、ナッナッ何か用?」
「あ、そうだ、そうだ。オッオッ小野君、今週の土曜日暇?」
「今の所は予定は無いな。何で?」
亮介は春人が無愛想にしているのに、
それには気付かずに、段々と嬉しそうにしながら
こう自慢するかのように言った。
「ジッジッ実はさ、真弓とのハッハッ初めてのデートなんだよね」
春人は、だから、どうしたと言わんばかりの態度で
「おめでとう、それで」
「それでさ、もしもさ、ガッガッ学校の誰かがさ、
見たら、ウッウッ噂広がるだろ?」
その時、春人は噂が広がって、
亮介と真弓の恋が壊れる事を一瞬、思い浮かべた。
だが、そうなると真弓が悲しむ。ここまで思って、ため息を吐いた後
「かもね」
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雨水3
前を読む
四人でデート
春人がため息が吐いたとは知らずに、
亮介は無邪気そうお願いするように言った。
「だから、オッオッ小野君も一緒に付いて来てよ」
「はあ?じゃあ、何?サッサッ三人でデートするの?」
「いや、四人」
こういう風な展開になる事を春人は何となく読んでいた。
チェスで相手の次の手を読むように。
「四人?まず、亮介君と高山さんだろ。そこに俺が入って三人。
後の一人は?」
「皆川」
「皆川って、皆川陽子、さん?」
「そうそう、そのミッミッ皆川」
皆川陽子、亮介と同じデザイン科で、
誕生した時にパーキンソン病という脳性麻痺よりも
遥かに低い確率でかかる病気にかかった、高校を卒業したばかりの女性だ。
春人は何度か喋った事があるが、
彼女の発声は何を言ってるか分からないのだ。
最初の内はそれはパーキンソン病特有のものとは知らずに、
少し、イライラした事もあった。ああ、彼女か。
そういえば、同じ部屋の真弓とはよく一緒にいる所を見かける。

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雨水4
前を読む
他人事。
春人は恰も他人事のように
「で、その、四人で行くんだ?」
「そのつもりなんだけど」
「何?」
「モッモッもしかして、嫌?」
はっきり言って嫌だった。
真弓と亮介が目の前で仲良くしているのを見るのも嫌であったし、
皆川も来ると言っていた。春人は実は彼女が苦手であった。
発声も何を言っているのか不明瞭なところもあっただけではなく、
何だか彼女と一緒にいる事は嫌なのだ。
春人は出来ればそんな彼女を避けたかった。
しかし、真弓の力になると心の底で誓っていた春人は
心の中は苦虫を噛み潰したように暗くなり、
表面上は満天の太陽のような笑顔でこう言った。
「イッイッ嫌じゃないよ。今週の土曜日は暇だし。いいよ、行こう!」

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ジョーカー
今日は日曜なので小説の方はお休みし代わりにボクのエッセイをお届けします。

僕はこの夏、是非とも観たい映画がある。
それは『ダークナイト』『バッドマンビギンズ』の続編である。
今回はジョーカーとバッドマンとの初対面が描かれる。
僕は昔から非常にバッドマンが好きである。
正確に言えば、バッドマンではなく、敵役のジョーカーが好きなのだ。
何故、ジョーカーが好きか?一言で言うなら狂っているからである。
悪役というのは大体、自分の利益を満たす為に悪事をしている。
しかし、このジョーカー、勿論、自分の利益を満たす為に
悪事をしている。が、何だか、狂っている。
子供の頃、何回か、ドラマのバッドマンを見ていて、
ジョーカーもそこに出ていて悪事をしているのだが、
仕草や道化師風の顔のせいであろうか、
悪事をしている感じがしなかった。
金を盗んでも、偽金を作っても、
家を燃やしても、人を殺しても、である。
それは、何だか悪事ではなく、全てイタズラのような感じである。
最近になって、それは何でだか理解したような気がした。
要するに、ジョーカーが狂っているからである。
狂っていればこそ、あんなイタズラのような感じで
悪事を行うのである。
もしかしたら、今回はそんなジョーカーの過去が
分るのかも知れないから
そういう意味で、今回の『ダークナイト』は観てみたい。



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